2017年02月06日

一般的なトラベルトレーラについての知識。

一般的なトラベルトレーラについての知識。

◎免許について

 車重750kg以下のトレーラ(大半のトレーラは750kg以下です)は普通免許で牽引可能です。高速道路の制限速度は80km、料金は1ランクアップ(たいていは中型)になります。
車重750kgをこえるトレーラを牽引する場合、牽引免許が必要です。教習所で12時間くらい乗ればいいみたいなので、夫婦2人でとって25万円前後でしょう。たいていは普通免許サイズからの乗り換えなので、教習所で1発取得する人も多いです。ちなみに、難しいのは、牽引に使う車がトラックなので、エアブレーキの操作がいちばん難しいそうです。

◎牽引車について

 連結器が用意されている車であればたいていの車で牽引できますが、さりとて牽引する車が重ければ重いほど、牽引されるトレーラが軽ければ軽いほど有利であることは確かです。だいたい、目安として牽引する車の重量は牽引するトレーラの倍くらいは必要と考えてください。重量普通免許で牽引できるぎりぎりサイズ(2m×5.5m/750kg)を牽引するのであれば、2リッター(1400kg程度)くらいの車は必要です。世の中には600kgくらいの小さいトレーラもありますが、このクラスでも1.6リッター(1200kg程度)lくらいの車はあった方がいい。ヴィッツでもひける、とうたっているトレーラもありますけど、多分普通の人は定置してたまにしか動かさないという使い方はしないと思うので、車はある程度おおきくないとキツいと思います。
本当は、2tくらいあるクロカン四駆だったりすると、文句なしなんですけどねえ。
連結器は10万円くらいです。

 ちなみに、トレーラ側のドローバーのカタチが、ヨーロッパタイプとアメリカタイプがあるのですが、ヒッチ荷重の関係からモノコックの普通の乗用車で牽引する場合はヨーロッパタイプを選ばれた方が安全と思います。今牽引免許不要サイズでアメリカタイプのものはほとんどみかけることがありませんが、ショップに確認してみるのがいいでしょう。

◎登録について

 トレーラも車ですのでナンバーがつきます。税金も保険も必要ですが特種車両ですのでバイクより安いくらいです。登録の際には車庫証明が必要ですが、車庫探しは困難をきわめます(区画の車庫は連結状態で入らない可能性が大ですし、道路に面したスペースの大きい車庫を偶然みつけたとしても不動車はダメとか車じゃないからダメとか言われることもあります)
車検は2年毎ですが、エンジンがありませんので方向指示器やブレーキランプがつくかどうか、ブレーキがきくかどうか、タイヤの溝はちゃんとあるか、位しか見るところがありません。お店に頼んでも5万円程度。自分で検査場に持っていって通す人も多いです。

◎任意保険について

トレーラの事故は、連結中は一般的に牽引車の保険がつかえるので、トレーラを任意保険に入れる人は、ほとんどいません。ただし、連結してないときの事故は担保されないので、切り離すときはよほど注意して、ブレーキを確認して車止めをかけてから連結を外さないと、うっかり走り出したトレーラが人を轢いてしまったりすると目もあてられないことになってしまいますから要注意です。
外資系の一部の保険会社では、連結中でも牽引車の保険が使えないこともあるので、トレーラを購入する前に牽引しようとする車で入れている保険会社に確認をとっておくことをおすすめします。
月ぎめの駐車場など、誰でも立ち入れる場所にトレーラを置いておく場合、事故を防ぐにはいたずらでブレーキをいじられたりしないようにする配慮も必要でしょう。ちなみに関係ない話ですが、僕は月ぎめの駐車場借りてます。で、タイヤの位置が普通車と違うので、石の車どめを買ってきて置いてあります。駐車場で後ろの壁にぶつける前に、輪止めをおくことをおすすめします。

◎車両保険について

今まで、普通の人はトレーラみたいな車は運転したことがないでしょうから、すくなくとも1年目は車両保険を入れることをおすすめします。
保険料は、8ナンバーですから格安の通販型リスク細分保険ではたいてい断られてしまいますので、トレーラを買ったお店やキャンピングカーを扱っているショップで、そこと提携している保険屋さんに入ることになります。8ナンバーで家族限定という区分がなく、しかも型式が不明になるので、車両保険は特別にお高くなっております。
僕が新規であいおい損保で入って、担保金額が110万に設定したのですが、保険料は10万をぎりぎりで切るくらいです。長く使うものだから、気長に等級があがって安くなるのを待ちましょう。4〜5年使って、車両の評価額も下がったし、ある程度運転も慣れた。自分でぶつけるのは仕方ないと思えるようになったら、「車対車A限定」という車両保険に切り替えれば、半額以下で済むようにますから、その頃には保険料は3万前後くらいでしょう。ただし自損事故では保険料が下りません。
自分でぶつけなくても、盗難などの可能性もありますから、よほど価値が下がるまでは何らかの車両保険に入れておいたほうがいいと思います。

◎値段について

 牽引免許不要サイズで一般的な車両だと、新車で250万前後。中古を店頭で買うと、5年落ちで150万円程度。キャンピングカーの常で値落ちしないです。
 種類だけは山ホドありますが、下手すると日本に1台しかないとかいう型もあります。たいていの部品は共通で、特にシャーシはAL-KO以外のメーカーの品を探すのは非常に困難ではありますが、一応あとあとの メンテナンスを考えると、自分の近くのお店で輸入している、名の通ったブランドの品を買うのが安全と思います。フェントとか、アドリアとか、トリガノとかホビーとか…

◎燃費について

僕の場合でどの位参考になるかわかりませんが、VWパサートワゴン+アドリアの場合、秋田→神奈川(50%高速道路)で車単体でだいたい12キロ走るところが、トレーラつきだと10キロを少し切るくらい。トレーラつきでは無理な運転はできませんので、極端に燃費が落ち込むことはないとおもいます(スタッドレスタイヤだと各々11キロ、9キロ)
ところが、山岳路のアップダウンやカーブが多く加減速が多くなると、とたんに燃費は悪化して、道志みちを走ると7キロになります。ですから、はっきり言えるのは、最低でも2割は燃費が落ち、ルートのよって燃費の落ち込み具合は異なる、ということでしょうか。

で、なんで参考にならないかというと、僕の車の10・15モード燃費は8.5キロ…国産のウソ燃費とは違うけど、5割増しはありえないだろ、というのが大多数の意見…

レガシイ+アイオナの時は、東京→大阪往復(ほぼ100%高速道路)で、車両単体が17キロ→牽引時13キロ、といった感じです。車種によっても燃費の落ち込みはだいぶ違います。
しかし、17キロか…こうガソリンが高くなると、手放さなければよかったという思いが。


◎小さいトレーラがいいか、大きいトレーラがいいか

 日本で標準的なトレーラは室内長4m(全長5.5m)、重量750kgが一般的なのですが、これより小さいトレーラも世の中には存在します。ベッドの数が1つで就寝定員3人とかになってしまうのですが、軽量で小さいので取り回しは楽です。このクラスだと、PAや郊外のショッピングセンターとかで前後に2台分つながっている駐車場にぴったりおさまったりするので、便利は便利なのです。

でも、やっぱり、小さいトレーラを買った人はあとで大きいやつに買い換えている、という事実がすべてを物語っているように思います…トレーラはエンジンがついてないですから、場合によっては一生モノ。丁寧に使えば20年くらいはもってくれるはずです。結婚、出産。子供の成長家族が増え、そして家族が減るところまで考えて買うのが吉だと思います。
運転については、大きいやつも小さいやつもどっちも一緒だよ。どっちも大変。Aフレームの長い大きいやつの方が安定する場合もあるしさ。

◎入り口(エントランス)の左右について

 トレーラの原産国は大抵右側通行なので右エントランスです。が、右側にエントランスがついているということは、左側通行の日本の場合、左に寄せて駐車すると道路側に出入り口がある、ということになります。決定的な不自由ではないのですが、僕はとくに子供がいる場合はやはり左エントランスの方が安全だろうと思ってます。イギリスは日本と同じ左側通行なので、イギリス製のトレーラは左エントランスです。丹念に探せば見つかるとおもいます。fujicars扱いのエースキャラバンは左エントランスになっています。

ドライバー中心で考えた場合、運転席側にエントランスがあると、車の反対側まで回り込む必要がないので右エントランスもありかなあ、と思います。

ちなみに、国産のトレーラはほとんどありません。フランスベッドのやつか、YMSフォレスターか。いずれも古いものなので新車ではみつからないでしょう。

◎独身でも所有できるのか

 僕は1人のときから持ってたから不可能ではないですけど、僕はやめた方がいいと思ってる。1人で運転してると、まず連結したときに灯火の確認ができない。バックするときに後方確認なしで下がらないといけない。切り離して手押しするのに、1人だと軽いトレーラでもかなり力がいる。万一転回ができなかった場合誘導してくれる人がいないから未知の細街路はよほど勇気がないと走れない。あと金銭的にも、車単体ででかけて宿を取った方が安くつく可能性が高い。1人だったら普通のミニバンで寝泊りできるし、キャンピングカーを買うとしてもバンコンバージョンとかの方が維持費も使い勝手もいい。特に外食で食事を済ませる習慣の人は、寝るだけでいいんだからさ。普通のワゴンにルーフテントだけでもいいんだよ。一人者でトレーラを所有するのは、相当贅沢な遊びと考えたほうがいいでしょうな。

◎買い時はいつなのか

 子供が大きくなると親と一緒には遊んでくれなくなるからさ、買うと決めたら早い時期に買った方がいい。子供が中学校にあがるくらいおおきくなったのであれば、もう買うのはやめた方がいいでしょうな。月2くらいででかけないと到底ペイしないし、夫婦2人で使うには、トレーラはちょっと大きすぎると思うよ。あともう1つ考えられるのは、リタイヤしたあとに、コストを考えずに優雅な遊びとして捉えるような使い方じゃないかな。


◎キャンピングカーってどうよ

僕は、実はキャンプするのにキャンピングカーは邪道だろうと思ってる。キャンプは極力簡素な装備でやるもんだし、テント1つとシュラフ、あとまあランタン位があれば、タープも2バーナーもDOも要らない。キャンピングカーは快適の極みだけどさ、キャンプとは対極の存在で、キャンプの楽しみをスポイルする存在だと思うわけさ。僕らはまあ登山だから、マイナス20度の中でテント1つで生活するのは普通だったし、そういう意味でキャンピングカーでキャンプして何が楽しいのよ、と思うわけさ。
僕らがキャンピングカーを所有しているのは、山への出撃拠点とかさ、あと旅行の道具として。オートキャンプの道具としてキャンピングカー買うのは、僕はおすすめしないな。少なくとも道の駅とかで泊まって自然と触れ合えることは、僕はないと信じているよ。
posted by wakky at 17:49| Comment(0) | トレーラー知識

トレーラーか、自走式か

◎トレーラか、自走式か

 トレーラにするか、自走式にするかは、小さいようで非常に大きい問題です。

僕がトレーラ派なのは、かっこいいからね。自走式は、どうひいき目に見てもかっこ悪い。トレーラはやっぱりかっこいいしさ。

トレーラはひっぱるときはしんどいけど、いったん設置してしまえば車は自由にできるので定置して使う向き。自走式は車を動かす際にすべての装備を撤収しないといけないので、移動して回る向きです。

幸いにも自宅の庭に駐車場が確保できる人は、トレーラは親父の書斎とか、もしくは客間とか、自宅に1室増えたような使い方ができます。自走式の場合、バンコンバージョンは自室として使えるほど使い勝手はよくないし、キャブコンとかでも、車ででかける度に撤収をしなければなりません。

一般的な自走式であるキャブコンバージョン(トラックに設備を架装したもの)は、衝突安全性はまったくといっていい位考えられていないので、これを運転して公道を走るのは、ぼくはヤダ。衝突安全ボディとABSと6エアバッグはもう「あって当たり前」だし、後席サイドエアバッグ、ニーエアバッグ、あと、ミリ波レーダーで衝突する前にブレーキをかけて衝撃を緩める装置(Front assistなど)も今やあっておかしくない装備。足元の鉄板1枚向こうは外の世界、という車に乗りたいとは思わないんだ。

日本に正規で輸入されていない自走式は部品の供給に不安がある。もし輸入したキャンピングカー屋さんがつぶれたりしたら、部品を入れてくれるところがなくなっちゃう。かといって、国産のバンコンだったりすると、…国産のミニバンって、あの走行性能はもはやクルマとは呼べないじゃないですか。

一般的に自走式のシートは就寝を考慮して設計されているので、座って移動するには不向き。国産車のオーナーがさ、2時間も座ってると腰が痛くなるとか言い出すのは、それは「車が悪いから」であって、車というものが原理的にそういうものであるわけではないんだ。で、国産車に、もともとついているシートより、もっとひどいシートを取り付けたものが自走式のキャンピングカー、ということになる。
ところで、このシートには、ちゃんと3点式のシートベルトはついているだろうか?チャイルドシートをつけるには3点式のシートベルト(できればISOFIX)が必要なわけなのだが…

キャブコンバージョン車は、ベース車がトラックなので後席の乗り心地はよくない。

トレーラは、ちょっと買い物に入ると思っても店を選びます。郊外の大型トラックが入るコンビニならOKだけど、スーパーとか、薬屋とか、カメラ屋とか本屋とかは結構しんどい。最悪路上駐車か、どこかにトレーラを置いてくるか、どっちかになってしまう。

移動中にトイレを使えないのは自走式もトレーラも一緒。まあ、あんまり安全を考えてない自走キャンパーは移動中にトイレ使いますけどね。後席でもシートベルト締めてもらうのが当たり前だと思ってる僕には絶対無理。

自走式のキャンピングカーは大抵人が座る部分と架装部分がつながっている(というか共用であることが多い)ので、事故時に後ろから荷物がとんでくる。で、とんでくるものが、キャンピングカーだから、ダッチオーブンだったり、電子レンジだったりするわけだ。ピッケルとかね。そんなものが頭に当たりでもしたら、頭がなくなるよ。

自走式にはエンジンがついていますから、走行距離も決まってきます。まあ、トラックですから10年10万キロで廃車、ということはないでしょうが、10年乗れば内装も安全性も環境性能も10年前の車。走行部分と架装部分を切り離すことはできません。キャンピングカーの人は大抵距離が出ると思いますけれど、20万キロも走ればおおきなトラブルも出るでしょう。ATはまずいってしまうと思います。そのときにどうするか。
トレーラの場合は、引っ張る車はいくらでも買い換えられます。2台持つこともできますし、中古で安い車を買うことも高級な車を買うことも自在です。トレーラが無傷なら車をぶつけても大きなダメージを負うことはありません。逆にトレーラをぶつけたとしても車はそのまま使うことができます。

自走式を持っている人は、たいてい別に車を持っています。全高は隠せませんから、スーパーの立体駐車場に自走式のキャンピングカーで行くことはできません。2台分の維持費は普通車+トレーラが安いか、自走式+軽自動車が安いか、よく検討してみたほうがいいでしょう。
自走式の人は、その自走式でどこへでも行くことになります。葬式なんてつまらんことは言わないけど、買い物から日帰りのドライブまで1台でこなすことになる。距離ものびるし、ドライブに走行安定性の低いキャンピングカーで行くのは鬱が入ってしまいます。

僕らは登山ですから、林道の奥まで入ることもあります。車をがけ下に落としたりすると相当鬱です。自走式のキャンピングカーと、普通車ではだいぶダメージが違います。林道終点で転回するのに、4.7mの普通車でぎりぎりだったりすると後方視界が悪かったり、もしくは幅の広い自走式キャンピングカーでは苦しい思いをすることになります。もしくは、林道自体に枝が伸びてしまってキャンピングカーの車高では通行自体ができないことも考えられます。トレーラは切り離して置いてきてしまえば、普通車はまったくの普通車です。ただし、トレーラをおいてくる場所自体を確保できれば、の話なのですが。
ちなみに、トレーラつきで林道終点までいくと、もっとにっちもさっちもいかなくなります。バックもできないし、さようなら…やったことあります。ハイ

駐車スペースは、トレーラの場合街中でもかなり悩みます。ゲート式のところはまず入れませんし、コンビニとかも困ることがある。自走式だったらトレーラほどは駐車場で困ることはないし、屋根が高ければ自宅の1台分の駐車場でも車庫証明が取れる。
posted by wakky at 17:44| Comment(0) | トレーラー知識

2017年01月30日

トレーラーの運転は難しいか?

バックが難しいとかいう人がいるけど、というか、大多数の人はバックが難しいというけど、トレーラーのバックは簡単だよ。誘導してもらって、ちゃんと後ろ見てれば誰か死んだりしない。

前にひっぱる(あるいは、ふつうの車を前向きに運転する)のに比べれば、トレーラーのバックは簡単だよ。トレーラーのついてないふつうの車をちゃんと前向きに運転できる人は、そうはいないけどね。

ちょっと広いスペースで、10回か20回か、納得するまで車庫入れてみれば、普通にトレーラーのバックくらいできるようになる。トレーラーのバックなんか慣れだし、それも比較的簡単に習得できる。だけど、前向きに運転するのは一生かけて上達する技術だからね。それをはき違えてはいけない。
posted by wakky at 17:25| Comment(0) | トレーラー知識